睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠中に無呼吸や低呼吸の状態になり、睡眠が妨げられる症状です。この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。そのため、眠気による交通事故や放置すると生命の危険におよぶ場合もあり、早期の診断と治療が必要不可欠です。
睡眠時無呼吸症候群チェック
図の状況に対して項目ごとに確認し、数字を合計してください。
- 0〜10点:正常範囲
- 11〜24点:注意が必要
11点以上で日中の眠気が強い方は、一度検査を受けることをお勧めします。
※あくまで眠気をチェックするもので睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングではありません。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状と特徴
- 睡眠中に無意識に呼吸が止まる
- 10秒以上の呼吸の停止
- 一晩に5回以上繰り返される
- 大きないびきをかく
- 熟睡感がない
- 起床時に頭痛症状がある
- 日中に激しい眠気に襲われる
- 肥満体型
- 鼻が詰まりやすく、口を開けて寝る
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因
上気道が閉塞することで起こります。閉塞の原因は、扁桃肥大や首回りの脂肪の沈着など様々です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には、以下の各種検査が行われます。
当院では簡易検査から通常一泊の入院検査の必要な精密検査まで、入院しないでご自宅で実施可能です。また、リアルタイムで送られてくる症状をモニタリングできることでより安全な治療を可能にしています。
簡易検査
小型の検査装置を用い、自宅での測定も可能な検査方法です。
終夜ポリソムノグラフィー(PSG)
頭やあごなど身体の各部に電極とセンサーを装着して睡眠中の様子を測定する検査方法です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)
中等症から重症の場合は、主に同治療が行われます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠の際に気道(空気の通り道)に狭窄や閉塞しやすいため、空気を送り続け常に陽圧状態を保ち気道を確保することが必要です。
代表的なものが自宅にて行うことができるCPAP(持続陽圧呼吸)療法になります。この治療にて睡眠中の低酸素や無呼吸状態を防ぎます。
マウスピースなどの歯科的口腔内装置
軽症から中等症までに対して比較的効果が見られやすいと言われています。いびきやCPAPが受け入れられない方にオーダーメイドのマウスピース装着します。