予防接種とは
特定の感染症を予防するために行う注射が予防接種です。ワクチンは予防接種で使われる薬剤で、その感染症を発症させずに体内で抗体をつくり出す働きを持っています。予防接種を受けることで実際にその病原体が体内に侵入した際に発症を予防し、発症した場合にも重症化を防ぐ効果が期待できます。
当院では、各種の予防接種を行っており、定期接種と任意接種の両方を行っています。幼いお子様に向けたものから成人の方に向けたものまで行っていますので、ご希望の方はお問い合わせください。
当院で行っている予防接種
- B型肝炎(定期・任意)
- ヒブワクチン(定期・任意)
- 小児肺炎球菌(定期・任意)
- 4種混合(定期・任意)
- MR(定期・任意)
- 水痘(定期・任意)
- おたふく(定期・任意)
- 日本脳炎(定期・任意)
- A型肝炎(任意)
- インフルエンザ(横浜市公費・任意)
- 成人肺炎球菌(横浜市公費・任意)
- 髄膜炎菌(任意)
※ロタウイルスについては、現在実施を中止しています。
インフルエンザ以外の各予防接種は、あらかじめ電話でのご予約をお願いしています。
ご予約がない場合は、ご来院いただいても予防接種が実施できませんので、あらかじめご了承ください。
インフルエンザの予防接種はご予約を行っていませんので、直接ご来院ください。
インフルエンザ
予防接種について
インフルエンザ予防接種に関するご注意
ご自宅で熱を測ってからご来院ください。
診察券、母子手帳などをお持ちの場合は必ずご持参いただき、受付の際にご提示ください。
お子様の場合は、接種回数が2回必要です。1回目と2回目の間隔は、2週間~4週間空ける必要があります。
インフルエンザ料金
大人 | 3,400円 |
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子ども 1回目 | 3,400円 |
子ども 2回目 | 3,400円 |
横浜市高齢者65歳以上 | 2,300円 |
インフルエンザの予防接種は例年混雑します。待ち時間が少ない曜日や時間帯などに規則性がないため、お待ちいただく可能性があります。当院ではできるだけ迅速に対応することで待ち時間が少なくなるようスタッフ全員が心がけていますので、ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。
ワクチンの同時接種について
日本では乳幼児が受けるよう指定・推奨されている予防接種が数多く、深刻になりやすく感染しやすい病気を予防できるようになっています。ただし、生後2ヶ月から1歳までに受けるべき予防接種に限っても6~7種類あって、さらに一定間隔をおいて複数回数の接種が必要なものもあります。予防接種を受けるお子様の負担だけでなく、お連れになる保護者の方の負担も軽減できるよう、予防接種のスケジュール管理は重要です。そして、1回の通院で複数の異なるワクチンを同時に接種する同時接種は、こうした負担を大きく低減できる方法です。副作用などのデメリットがないと考えられている同時接種はたくさんあって、世界中で長年行われてきています。
日本でも、生後2ヶ月からヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV)、B型肝炎のワクチンの同時接種、1歳からMR(麻疹・風疹混合)、水痘、おたふくかぜのワクチンの同時接種が一般的に行われるようになってきています。同時接種や接種スケジュールについてご質問がある場合は、お電話などでお問い合わせください。
小児向け予防接種の種類
現在日本で行われている小児向けの主な予防接種です。
ヒブワクチン
Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)による感染症予防
接種タイミング | 生後2ヶ月以降に4回、最初の3回は1ヶ月ごと、4回目は1歳になってすぐ |
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同時接種 | 小児用肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV)、B型肝炎 |
小児肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌による感染症予防
接種タイミング | 生後2ヶ月以降に4回、最初の3回は1ヶ月ごと、4回目は1歳になってすぐ |
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同時接種 | ヒブ、四種混合(DPT-IPV)、B型肝炎 |
四種混合(DPT-IPV)ワクチン
ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオによる感染症予防(混合ワクチン)
接種タイミング | 生後2ヶ月以降に4回、最初の3回は1ヶ月ごと、4回目は1歳になってすぐ |
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同時接種 | ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎 |
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスによる慢性肝炎(肝硬変や肝臓がん予防にもつながります)
接種タイミング | 生後2ヶ月以降に3回、最初の2回は1ヶ月ごと、3回目はそれから4~5ヶ月後 |
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同時接種 | ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV) |
※2016年10月以降は1歳未満の子どもを対象に公費の助成が受けられる定期接種扱いとなっています。1歳以上の場合も、将来の肝臓がん発症リスク抑制のために任意接種として受けることをおすすめしています。
BCGワクチン
結核菌による結核予防
接種タイミング | 生後5~8ヶ月の間に1回 |
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同時接種 | 四種混合(DPT-IPV) |
MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
麻疹(はしか)と風疹を予防(混合ワクチン)
接種タイミング | 1歳になってすぐに1回、小学校入学の1年前にもう1回 |
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同時接種 | 水痘、おたふくかぜ |
水痘ワクチン
水痘帯状疱疹ウイルスによる水痘(水ぼうそう)を予防
接種タイミング | 1歳になってすぐに1回、それから3ヶ月~1年後の間にもう1回 |
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同時接種 | MR(麻疹・風疹混合)、おたふくかぜ |
おたふくかぜワクチン
ムンプスウイルスによるおたふくかぜを予防
接種タイミング | 1歳になってから3ヶ月以内に1回、3歳以降にもう1回 |
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同時接種 | 水痘、MR(麻疹・風疹混合) |
※おたふくかぜワクチンは公費の助成がない任意接種扱いです。費用を自己負担する必要がありますが、おたふくかぜは髄膜炎や難聴を合併する可能性があるため、接種することをおすすめしています。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎ウイルスによる日本脳炎を予防
接種タイミング | 3歳以降に4回、最初の2回は1ヶ月ごと、 3回目はその1年後、そして4回目は9歳になってから |
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同時接種 | 他のワクチンとの同時接種には特に問題がないとされています |
※2005年5月から行われた接種の積極的な勧奨の一時的差し控えで接種機会を逃したお子様は、対象年齢に該当しなくても終了していない分の接種を無料で受けられる特別措置の対象となる場合がありますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。
インフルエンザ予防接種
インフルエンザウイルスによるインフルエンザを予防します。子どもは生後6ヶ月以降の毎年秋に2~4週の間隔で2回接種します。他のワクチンとの同時接種にも問題はありません。
予防接種を行う部位
当院では予防接種を基本的に上腕部に行っています。乳幼児の予防接種でも注射を行う際には、上腕部と大腿部が安全な部位とされています。利き手ではない方に注射することで、万が一痛みなどを起こした際にも生活に支障が及びにくくしています。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の接種
帯状疱疹を予防するためのワクチンです(50歳以上が対象)
水痘(みずぼうそう)の予防を目的として用いることはできません。
接種は筋肉内の行い、間隔(期間)は2か月間隔で2回(1回0.5mL)となります。
費用
1回 | 22,000円(税込) (2回接種で44,000円) |
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接種した後は、30分ほど安静にしていただき体調変化(アレルギー反応)がないか確認いたします。
ワクチン接種を受ける人または家族の方は、説明に同意した上での帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の効果や副反応などの注意すべき点について理解し、接種を受けてください。
※直接来院いただいても、接種できない場合もございますので、ご希望の方は事前に当院までご連絡ください。
効果
帯状疱疹に対する予防効果
50歳以上で97%、70歳以上で90%と報告されています。
帯状疱疹後神経痛の発症を減らす効果も期待されております。
副作用
筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状などが報告されております。
接種していただく際の注意点
以下の方はワクチンの接種を受けることはできません。
- 発熱がある人(37.5℃以上)。
- 重篤な急性疾患に罹患している人。
- 過去にこのワクチンに含まれている成分を摂取した後アナフィラキシーをおこしたことがある人。
- 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した人。
次の方は、医師により健康状態や体質の診察に基づいて、接種の適否を判断します。
- 基礎疾患がある人(心臓や血管、腎臓、肝臓や血液の障害など)
- 他のワクチンの接種を受けて、2日以内に発熱があった人や全身性の発疹などアレルギーが疑われる症状が出たことがある人。
- 過去にけいれんやひきつけをおこしたことがある人。
- 過去に免疫に異常があると診断されたことがある人や両親や兄弟に先天性免疫不全症の人がいる人。
- このワクチンに含まれている成分によりアレルギーをおこすおそれがある人。
- 血小板減少症や凝固障害のある人、抗凝固療法を受けている人。
- 高齢の人。
50歳未満の方の場合
最近では50歳未満の方の帯状疱疹も増加しています。しかしながら帯状疱疹ワクチン(シングリックス)は50歳以上が対象になっておりますが、「水痘予防」として乾燥弱毒生水痘ワクチンの「ビケン」であれば年齢に関係なく接種することが可能です。
シングリックス | 乾燥弱毒性ワクチン | |
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特徴 | 不活化ワクチン | 弱毒化生ワクチン |
効果 | 発症予防97% 帯状疱疹後神経痛88%軽減 |
発症予防 50% 帯状疱疹後神経痛30%軽減 |
接種回数 | 2回 | 1回 |
価格 | 22,000円/回 計2回で44,000円 |
8,500円 |
副反応 | 注射部分の痛み、腫れ 倦怠感、頭痛など シングリックスの方がやや副反応強い 症状は3日〜1週間以内 |
副反応 注射部分の痛み、腫れ 倦怠感など 症状は3日〜1週間以内 |
持続期間 | 9年以上 | 5年程度 |
利点 | 高い効果 | 価格が安い 副反応が少ない |
欠点 | 2回接種する必要がある 注射部分の腫れが強い |
予防効果はシングリックスに比べると劣る |